どうも、俺です。
サウナの西の聖地と言えば、ドラマ『サ道』にも登場した熊本『湯らっくす』。
全国の聖地については、以下の記事にまとめたので、後ほどこちらもご参考に。
熊本という遠方にあるサウナだが、本当に行く価値があるのか、気になるところ。
俺は過去7回、『湯らっくす』を宿泊含んで楽しんできたので、今回はその感想と特徴を忖度抜きでレビューしていこう。
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目次
『湯らっくす』の行き方・アクセス

遠方から『湯らっくす』に行く場合、JR熊本駅からタクシーで900円。
アーケード街の新市街からだと、タクシー料金は1,000円ほど。
新市街から頑張れば歩いても行けるが、汗ダグになるので素直にタクシーを使うことを推奨。
安く済ませたい場合は、JR熊本駅→JR平成駅(運賃160円)で、そこから徒歩5分。
バス・飛行機・車などを使った場合のアクセスについては、公式サイトを参照してほしい。
参考 『湯らっくす』公式サイト
『湯らっくす』の料金

『湯らっくす』の料金は以下の通り。
入浴・サウナのみ(2階利用不可)
入浴・サウナのみで、2階のレストランや休憩スペースを使わない場合の料金は以下。
東京の銭湯価格でビビる・・・
大人 (中学生以上) | 690円 ※週末は790円 |
小人 (4歳〜小学6年生) | 300円 |
「3hコース」「6hコース」「フリーコース」とは異なり、このプランには貸しタオルが含まれないので、注意してくれ。
手ぶらで来た場合に、おすすめのプランだ。
3hコース
2階も利用可能なコースで、館内着も付いているコース。
いや、3時間使って1,000円は何事・・・『ウェルビー福岡』ですら、3時間で2,200円。
大人 (中学生以上) | 1,000円 ※週末は1,100円 |
小人 (4歳〜小学6年生) | 300円 |
3歳未満 | 無料 |
6hコース
「3hコース」で3時間を超えると、自動的に「6hコース」に変更。
ただし、平日の場合は、「6hコース」がないので、3時間を超えると「フリーコース」になるぞ。
大人 (中学生以上) | 1,300円 ※週末のみのコース |
小人 (4歳〜小学6年生) | 300円 |
3歳未満 | 無料 |
フリーコース
全日使い放題のコース。
ただし、1-5時の間に滞在すると、深夜料金(2,800円)が適用される。
「6hコース」で6時間を越えると、自動的にフリーコースになる仕組みだ。
大人 (中学生以上) | 1,300円 ※週末は1,650円 ※深夜は一律2,800円 |
小人 (4歳〜小学6年生) | 300円 ※深夜は別途1,500円 |
3歳未満 | 無料 |
2階はリクライニングシート、大量の漫画、レストラン、休憩スペース、パソコン(Mac)、コワーキングスペースなどがあり、これらが使い放題で1,300円 or 1,650円はバグりすぎ。
もし俺が熊本に住んでいたら、朝から晩まで引きこもること間違いなし。
漫画喫茶に行くよりも、はるかにお得・・・
『湯らっくす』ハンパないって。
その他の料金

あかすり、マッサージ、飲み物、アメニティなどのその他の料金については、上の券売機の画像を参考にしてくれ。
ちょっと分かり難いが・・・
せっかくなので、1,000円で『湯らっくす』のオリジナルバスタオルを購入してみたぞ。

『湯らっくす』の混み具合

気になる混み具合だが、
平日休日、昼夜問わず混んでいる。
「平日の午前中は穴場だろう」と思って訪問したら、まさかの混みまくりでビックリ。
『湯らっくす』の辞書には、「閑散」という言葉がない模様。
ただし、7回行って、7回とも混んでいたが、『湯らっくす』はキャパが広いので、そこまで不自由はしない。
サウナは3室あるのでどこかには座れるし(メインのサウナは収容人数30人)、水風呂も混んでいて入れないことはなかった。
混んでいて特に困るのが、ロウリュ。特に土日祝の場合、皆ロウリュを求めて、8分前にはサ室がパンパン。なので、チキンレースかの如くギリギリまでサ室に入らないでいると、満席でロウリュを浴びれないので注意してくれ。7,8分前に入ると辛いと思うかもしれないが、開始5分前には換気のためにドアを開けっ放しにするので、温度が多少は下がるぞ。
メディテーションサウナは、定員8名ほどなので、たまに満室で入れないことがあったが。
ただし、整い椅子については、15席?あるにも関わらず、割と座れないことがあったので、週末のピークタイムだと、
整い椅子の椅子取りゲームが始まる可能性はある。
余談だが、『湯らっくす』の客層は若い人がかなり多い。しかも、中学生・高校生と思しき、学生層も多い。したがって、彼らの話し声が聞こえてくるのはネック。しかしながら、不思議とイライラしたことはない。『湯らっくす』での心地よさで、心が寛大になっているのだろう。
『湯らっくす』のサウナ
サウナ室
『湯らっくす』のサウナは、以下の3つ。
- フィンランド式サウナ
- メディテーションサウナ
- 大噴火瞑想サウナ 大阿蘇
「フィンランド式サウナ」がメインのサウナで、サウナストーブが二機構成の大箱。
照明は暗めで、3段座面の広さがあり、テレビもあり、清潔感も申し分ない。
3段目だと熱さは90度ほどだが、思った以上に熱く感じるのは、湿度が担保されているからだろう。
8分も入れば体の深部から温度が温まるので、「熱すぎず、でも熱い」というバランスを保った調整力はお見事。
浴場を出た場所に、給水機と氷のサービスがあるのは、控えめに言っても最高。こういう些細な気配りが良いサウナであることの証左。
「メディテーションサウナ」は、窓やドアに黒いカーテンが施され、暗闇&無音で楽しめるサウナ。
まさに、瞑想向き。
このサウナ室では、セルフロウリュが可能で、サウナ室の香りも心地よいので、気持ちよく時間を過ごせるのが最高。
ここで豪快にセルフロウリュし、急激な熱さを巻き起こし、周りを巻き込むのを個人的に楽しんでいる。
最後は「大噴火瞑想サウナ 大阿蘇」。
ミストサウナと塩サウナを掛け合わせたようなサウナだが、名前の通り、
大噴火に相応しいほどの水蒸気の噴出量。
とにかく、蒸気の噴出量と「ゴゴゴゴゴゴォォ」という音が凄く、「大噴火」というネーミングに納得せざるを得ない。
あまりの蒸気の量に、部屋中が蒸気で真っ白。
個人的には熱さが物足りないが、エンタメとしては経験してみることを推奨。
「大噴火瞑想サウナ 大阿蘇」で塩を利用した場合は、退出時に座った場所近辺を水に流すのをお忘れなく。
アウフグース(ロウリュ)
『湯らっくす』と言えば、アウフグースが名物。
1日14回実施されるロウリュ・アウフグースは、おそらく九州一。

俺も4度アウフグースを受けてみたが、熱波師の個性を存分に感じ、感無量。
俺が受けた熱波師は、吉村さん、ゴリラ井上さん、福永さん、あともう1人若手。
吉村さんの独特のフォームから繰り出される熱波は、とにかく大胆で、あまりの熱さに「拷問ロウリュ」と名付けてしまうほど。
この人、絶対にドS。
最終セットでは、あまりの熱さにサウナ室を飛び出す人、多数(死傷者、多数)。

ゴリラ井上さんも唯一無二のキャラで、ゴリラに擬態し、パワフルすぎるアウフグース(通称:ゴリラグース)を巻き起こしてくれる。
しかも、スピーカーをサウナ室に持ち込み、ガンガンにド派手なEDMをかけるので、サウナ室で縦揺れ必至。
元クラブ好きとしては、「サウナdeクラブ」はクセになる。
九州と言えば「ハウステンボス」がテーマパークとして有名だが、俺の中ではゴリラ井上>ハウステンボスだ。
ゴリラ井上氏の長い時間に渡るロウリュを受けた後の休憩では、過去最高に血管の伸縮を感じ、普段よりも長い時間、多幸感を感じることができた。冷やしたタオルで顔を覆うと、熊本にいながら宇宙を感じたのはここだけの話。ゴリラ井上氏に圧倒的感謝!
面白かったのが、アウフグースが終わった途端、ゴリラ井上氏が全裸になり、水風呂に長く浸かっていたこと。
こんな大胆な熱波師は初めて。
誰よりも体温が上昇しているはずなので、誰よりも整っているのかもしれない。
そう言えば、漫画『サ道』3巻にも熱波師が整う言及があったわ。

あと、『湯らっくす』出身の増本さんのアウフグースも、『かるまる』で受けたことがある。

「茶ウフグース」と名付けられたお茶を使ったロウリュは香りもよく、綾鷹を使ったロウリュでは綾鷹のBGMも流れ、目・耳・鼻・肌でサウナを感じる最高のロウリュ体験になった。
この瞬間、瞼の裏から大量の「汗」が出てきたのは、言わずもがな。
増本さんは現在、『ザベッド&スパ所沢』を拠点にアウフグースをしている模様。またいつか、増本さんの茶ウフグースを受けたいぜ。
水風呂

『湯らっくす』の名物と言えば、水風呂(MADMAX)。
- 潜水OK
- 温度は17度
- 地下水かけ流し
- 最深部は171cm
- MADMAXボタンで毎分100Lの滝水
この水風呂が凄いのは、
深さと頭上からの滝の如く落ちてくる水。
非常に深いので、足先から頭のてっぺんまで、体をキンキンに冷やすことが可能。
遊び心たっぷりのMADMAXボタンを押すと、バグっているとしか思えないほどの水量が脳天直撃。

その威力たるや、『サ道』の原田泰造の必死な顔を見れば、説明不要だろう。
熊本の地下水を使っているので水質も良く、立って入るため結構な人数が入れるので、混んでいて水風呂に入れないことはないので、ご安心を。

さらに朗報なのが、全国的に水風呂での潜水はNGの施設が圧倒的に多いが、
『湯らっくす』では潜水がOK。
水を贅沢に入れ替えし、綺麗な水を維持しているからこそ、潜水OKなのだが、施設からの愛をビンビンに感じずにはいられない。
『湯らっくす』に来たら、なんの躊躇いもなく、潜ってみてくれ。
休憩スペース

内風呂に整い椅子が15席ほど。
激混みの時は、整い椅子に座れないこともあるので、その場合は浴槽の縁などに腰掛けよう。
ピークタイムだと、たまに座れない時あり。
外気浴はないものの、露天スペース隣に整い椅子があるので、半外気浴といったところか。
難点は、若い人が多いので、露天風呂や内風呂から若者の話し声が聞こえてくる点。
これが『湯らっくす』の数少ない欠点だと思っている。
なので、休憩時に静寂を重視する人には、『湯らっくす』は合わないかも。
しかしながら、多少のノイズがあれど、満足度を下げない設計なのは、天晴れ。
『湯らっくす』の食事とオロポ
『湯らっくす』は食事も充実しているので、サ飯も美味い。
オススメは断然アジフライ。
ここのアジフライ定食が、素直に美味すぎて、一瞬で幸福感を味わえる。
突然の飯テロ、失礼します。

あとは、オロポのダブルはオロナミンC二本を使って贅沢なので、ぜひ飲んでくれ。

メニューの一部をチラ見せすると、こんな感じ。


レストランの雰囲気はこんな感じ。


『湯らっくす』の館内施設
「湯らっくすコース」を利用すると2階が使える。
せっかく『湯らっくす』を訪問したら、ぜひ2階も使ってくれ。
2階を使わないのは、焼肉で白米がないくらい、片手落ちな状態。
- 雑誌
- Wi-Fi
- レモン水
- 泥パック
- 歯ブラシ
- ひげそり
- 健康万年茶
- 各種化粧水
- 各種タオル
- ドミトリー
- 各種整髪料
- 漫画8,000冊
- 高級ドライヤー
- インターネット
- 挽きたてコーヒー
- テレビ付きリクライナー など
サービスがてんこ盛りすぎて、半端ないっす。
特に驚いたのは、ダイソンの高級ドライヤー(4万円越え)を使っている点。

ドライヤーにまでコストをかけるのは、
もはや愛を感じる。
だって、サウナ後の髪って熱で傷みまくってるじゃないですか。
でも、ダイソンのドライヤーは髪が痛まないように作られているので、髪に優しいんですよ。
「高級ドライヤーで髪を労ってあげて」というメッセージをビンビンに感じる。
「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」
あまりの気遣いに惚れて、「西生吉孝社長、抱いて!」と思わずにはいられなかった。
あと、地味に最高なのが、通称「メディテーションドーム」。

ヒーリング効果を感じる照明が、時間の経過と共に色がグラデーションしていく不思議な空間。
写真には映っていないが、カウチベッドがあり、ここで横たわると、とんでもなくリラックスできる。
「陸の整い」とはこのことか(大袈裟)。
浴場内の休憩スペース以外にもリラックスさせようとするその心意気、嫌いじゃない。
『湯らっくす』の細部へのこだわりを感じずにはいられない。
ぜひ、メディテーションドームで、スローな時間を過ごしてみてくれ。
ふぅ、文字を打つ手が疲れてきたので、残りの館内の雰囲気は写真にて紹介。








他にも、ヨガスタジオや女性専用ルームなどもあるぞ。
なんとなく雰囲気だけでも感じ取ってもらえれば、幸いだ。
『湯らっくす』の宿泊レポート

『湯らっくす』は宿泊も可能!
宿泊する場合、「休憩スペース」と「ドミトリー」のどちらかで寝ることになる。
それぞれの宿泊料金は、サウナや2階スペースの利用込みで、以下の金額。
宿泊込みでこの価格だと考えれば、安い。
ドミトリーなし | 2,800円 |
ドミトリーあり | 3,300円 |
俺は「ドミトリーなし」で宿泊してみたが、結論から言うと、
ドミトリーなしの宿泊は微妙。
ここまで褒めちぎってきたが、宿泊に関しては全然満足できなかったのが本音。
その理由は、以下。
- ドミトリーが埋まって使えず
- カウチベッド等では寝にくい
ドミトリーが埋まってしまった場合は、カウチベッド or リクライナー or 雑魚寝で寝るしかなくなる。

俺が行った時はドミトリーが埋まっていたため、仕方なくカウチベッドで寝ることに。
いびきが聞こえたり、雑魚寝に慣れていないせいで、結局一睡もできずじまい・・・

なので、睡眠を重視する人は、別のホテルの宿泊施設を予約することを推奨する。
「雑魚寝、全然OK〜」という方は、宿泊でもいいだろう。


もしドミトリーを使う予定なら、早めにドミトリーの空室を確保してくれ。
俺は苦い思い出になったので、『湯らっくす』で宿泊するのは躊躇する。

確かに、サウナ込みで3,300円で泊まれるのは破格。
次回は、事前にドミトリーを予約して、ドミトリーに宿泊してみるつもり。
ドミトリーにカップルで入っている人もいた。裏山けしからん!
『湯らっくす』の感想まとめ

正直な話、初めて『湯らっくす』に訪れた時は、「混んでるし、なんか微妙・・・」という印象を持った。
当時の自分は、「ゲゲゲの鬼太郎」で言えばネズミ男、「ドラえもん」で言えばスネ夫、くらい浅はかな男だった。
『湯らっくす』は、
噛めば噛むほど味が出る施設だ。
7回訪問して、ようやく『湯らっくす』の偉大さを知る。
施設の随所にサウナ愛を感じるので、その素晴らしさを理解できないのは、単に感性・洞察力が足りていないだけだった。
例えるなら、
『湯らっくす』はサウナ界のサクラダファミリア。
完成しているようで、常に進化し続ける未完の存在。
サウナシュラン3年連続の受賞は、伊達じゃない。
ということで、これからも、『湯らっくす』に定期訪問していきたい所存。
福岡のサウナのおすすめをまとめた以下の記事もぜひ読んでみて!
全国の他のサウナの聖地をまとめた記事も、面白いぞ。