どうも、俺です。
サウナ初心者の方には、水風呂が苦手で入れない人も多い。
サウナにおいて水風呂に入らないのは、
ルーのないカレーを食べるのと同じ。

整うためには水風呂が重要なのに、その水風呂に入らないのは、本当に勿体ない。
俺は、全国にいる水風呂が苦手な諸君を救いたい。
そんな一心で、今回、筆をとるに至った。
水風呂が苦手な理由、水風呂に入れるようになるコツ・克服方法、水風呂に入っている理想の時間、を解説していく。
参考になれば幸いだ。
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目次
なぜ水風呂が苦手なのか?

まず、水風呂が苦手な理由をツイッターで調べたり、周りの人に聞くと、大体こんな感じ。
- 古傷が痛む
- 心臓に悪そう
- 冷たいのが痛い
- 心臓がバクバクする
- 冷たいのが何か苦手
水風呂の克服方法・対策を考える上で、根本的な原因を突き止めるのも大事。
根本的な水風呂が苦手な原因を考えると、以下。
- 思い込み
- 喰わず嫌い
- 温度の問題
- 慣れていない
- 正しい知識がない
まず、「古傷が痛む」については、温度の問題。
体を手術したことのある人の中には、冷たい水風呂に入ると、手術個所が痛む人もいる模様。
俺の友達にもいる。
そういう人でも、水温が高い水風呂なら、入れたりするのだ。
「心臓に悪そう」については、間違った思い込みや正しい知識がないのが問題。
確かに、水風呂は、入り方、年齢、基礎疾患の有無などによっては、心臓に負担をかけて危険な側面もある。
が、それはかなり特殊なケースで、正しい知識を持って入れば、問題ない。
「冷たいのが痛い」については、水風呂の温度の問題。
つまり、自分が入れる温度をまずは見極めればいいだけ。
実際、水風呂が苦手な人でも、プールに入れる人は多いだろう。
冷た過ぎない水風呂に入るのが、鍵。
「心臓がバクバク」については、慣れと入り方の問題。
実際、水風呂に入ると、心拍数が上がって、バクバクすることもある。
が、これも入り方によってはバクバク感を抑えられる。
あとは、慣れるとバクバク感は気にならなくなる。
「冷たいのが何か苦手」については、食わず嫌い、慣れ、感覚の問題。
慣れさせたり、気持ちいい感覚を経験すれば、克服できる。
俺がサウナと水風呂が嫌いだったワケ
余談だが、俺はサウナにハマる前は、
「サウナは熱いだけ、水風呂は冷たいだけ、何がおもろいねん」
と、思い込みでサウナを喰わず嫌いをしていた。

まさに、上の画像のような状態。
大した経験もせず、勝手に物事を判断することほど、愚かなことはない。
それな俺でも、サウナで「ととのう」を味わってから、今ではサウナに大ハマり。
今では、サウナが、価値観や性格に影響を与える存在になっているほど。
水風呂が苦手でも入れる7つのコツと克服方法
それでは、水風呂が苦手な人が水風呂に入れるようになるコツ・克服方法を解説していく。
ポイントをまとめると、
- 掛け水して入る
- しっかり体を温める
- 水風呂の中で静止する
- チョー気持ちいいと言う
- 大きく息を吐きながら入る
- 24℃前後の水風呂で慣れる
- 水質の良い水風呂を経験する
掛け水して入る

水風呂の水 or ぬるい水のシャワーで汗を流すのがオススメ。
水風呂が苦手な人なら、「ぬるい水のシャワー」で体を慣らすのがいいだろう。
そうすることで、水風呂に入った時の冷たさを和らげることが可能。
ちなみに、俺のようなプロサウナーになると、熱いお湯で汗を流してから、水風呂に入る。
そうすると、水風呂がより冷たく感じ、整える確率が上がる気がするからだ。
しっかり体を温める

サウナ室でしっかり体を温めておくのも大事。
サウナにハマると、熱さを我慢した後に入る水風呂が、ご褒美に感じるようになる。
その気持ち良さを味わうためにも、サウナ室で体をしっかり温めるのは大事。
サウナ室に入る目安は人それぞれだが、俺の場合は8分 or 鼓動が強くなるのを感じるまで、サウナに入っている。
背中の真ん中で判断する、という医者もいる。
もし、全身が温まったかどうかを大まかにチェックするなら、手や顔ではなく、背中の真ん中のあたりに意識を集中してみてください。実はここは、深部体温をセンサーできる場所なのです。
『医者が教えるサウナの教科書』
水風呂の中で静止する

水の中でジッと静止すると、「温度の羽衣」ができて、水の冷たさを和らげてくれる。
なので、初心者は、水風呂に入ったら体育座りをして、ジッとしてみてくれ。
不思議と、冷たさが緩和され、気持ち良さを感じてくるぞ。
温度の羽衣とは、熱くなった皮膚表面と水の間に、温かい温度の層が発生する現象のこと。
経験すれば分かるが、本当に「羽衣」ができたような感覚に陥る。
それは天女の羽衣のごとく、体を優しく包み込んでくれるのだ。
ちなみに、温度の羽衣は、水風呂に人が入ってきた時の波により、簡単に破れてしまう。
思春期の女の子のような、とても繊細な存在。
だから、水風呂に入る時や移動する時は、「静かに動く」のがマナー。
参考 プロサウナーが教えるサウナのマナーまとめ!初心者は刮目せよ
他人の羽衣を奪う行為は、もはやサウナテロ。
バイブラのある水風呂は、温度の羽衣が強制的に剥がされてしまうので、水風呂が苦手な人は避けよう。バイブラとは、浴槽内でぶくぶくする泡のこと。バイブラがあると、水が常に流動的なので、温度の羽衣ができる余地がないのだ。
チョー気持ちいいと言う

「チョー気持ちいい」は、2004年のアテネ五輪で優勝した水泳の北島選手が言い放った名言。
実は、「チョー気持ちいい」や「気持ちいい」と言いながら、水風呂に入ると、水風呂の負担が軽減する効果がある。
にわかに信じ難い話ではあるが、医学的にも証明され、海外の論文でもその根拠が発表されている。
「気持ちがいい」というポジティブな感情は、心臓血管系の反応を早めることが報告されています。どういうことかと言うと、サウナに入ったことで、ただでさえ心拍数が上がっているのに、水風呂に浸かることでさらに負担がかかります。しかし、ポジティブな感情を抱くと、心臓や血管系の反応が早くなるため、スピーディーに対処できて、体の負担が軽減するということです。
『医者が教えるサウナの教科書』
俺の場合は、「気持ちいい」と言葉が自然に漏れることもあるが、「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」「んあ”あ”」と喘ぎ声なような声を漏らすことの方が多い。
不思議だが、声を出して気持ち良さを表現した方が、断然気持ちよく感じる(夜の営みと同じだね、ボソリ)。
この気持ち良さは気のせいではなく、医学的にも根拠があるという訳だ。
周りの人の目を気にして、「恥ずかしい」と感じることはない。
誰もあなたのことを気にしていないし、それくらいの声を出すのは、マナー違反でもないので。
大きく息を吐きながら入る

大きく息を吐きながら水風呂に入ると、心臓への負担が減り、心臓のバクバク感が抑えられる。
「心臓がバクバクするのが苦手」という人は、ぜひ試してみてほしい。
どうせなら、ラマーズ法の「ヒッヒッフー」と息を吐くのもいいだろう(半分冗談)。
では、なぜ息を吐きながら水風呂に入るのがいいのか?
結論から言うと、横隔膜が上がり、横隔膜によって押し出される腹部の血流量が減り、心臓に戻る血液が減るから。
結果、心臓への負担が減り、バクバク感が抑えられるのだ。
逆に言うと、息を止めながら水風呂に入ると、心臓にかかる負担が増え、余計に心臓がバクバクするので、注意してくれ。
24℃前後の水風呂で慣れる

水風呂が苦手な人は、そもそも、食わず嫌い or 冷たいのが苦手であることが大半。
であれば、水温高めの水風呂に入ったり、それで慣れてみればいい。
低い目標を達成して、徐々に目標を高くしていく作戦だ。
跳び箱も最初から8段は飛べないが、1段であれば誰でも飛べるのと同じ理屈。
実際、水風呂が苦手な友達が2人いるが、2人とも24℃前後の水風呂になら、問題なく入れている。
また、全国屈指のサウナ施設『神戸サウナ&スパ』の初心者用の水風呂も、温度設定は23度。
つまり、24℃前後が、初心者でも入れる水風呂の基準と言える。
まずは、少しぬるめの水風呂でいいので、それに1〜2分入り、水風呂の気持ち良さや整いそうになる感覚を体感してほしい。
俺も最初は16℃ですら冷たいと感じていたが、今ではシングルの水風呂にハマるほど、体が慣れた。
人は環境に適応する生き物なので、まずは水風呂に慣れ、苦手意識の克服からしよう。

ちなみに、東京でおすすめなのが、『レインボー新小岩店』の冷やし風呂。
温度設定が24〜26℃のバイブラ有りになっているので、非常に気持ちよく入れる水風呂だ。
大阪であれば、『大東洋』に22℃の水風呂があるぞ。
水質の良い水風呂を経験する

「水風呂は辛い」という思い込みを払拭するために、水質の良い水風呂に入って、「水風呂サイコー!」と感じるような体験をするのも、オススメ。
そうすることで、水風呂への否定的な評価・感想を上書きできる。
実は、水風呂も奥が深くて、水質が良くて気持ちのいい水風呂が存在する。
肌触りが優しく、まろやかで包み込まれるようで、心地よすぎてずっと入っていたくなるような水風呂。
そんな水風呂では、
「大きなタライに浮かぶナス」になったような気分になる。
『サ道』の中では、「母親の羊水にいるような心地よさ」とも表現されている。
羊水にいる時の記憶が残っていたら、怖すぎるけど。
そして、経験則的に、水質の良い水風呂は、温度が18℃以上であることが多い。
なので、決して痛覚を刺激するような冷たさはないので、比較的に初心者でも入りやすい。

水風呂を克服したいと考えている人は、水風呂が名水と呼ばれる施設に、ぜひ行ってみてくれ。
特におすすめしたいのが、サウナの聖地と呼ばれる静岡『しきじ』。
ちなみに、水質が特に良いと言われている全国のサウナ施設には、以下がある。
北海道 | 美好湯 白銀荘 |
秋田 | フォレスタ鳥海 |
新潟 | 雪国の宿 高半 |
富山 | 高原鉱泉 |
山梨 | 湯めみの丘 |
静岡 | サウナのしきじ |
和歌山 | 陽だまり |
兵庫 | 神戸クアハウス |
宮崎県 | やすらぎの郷 |
※『SAUNA BROS VOL.1』から引用
ちなみに、俺が実際に行って、特に水質が良いと感じた水風呂は、以下。
共通しているのは、地下水 or 天然水の掛け流し。
- 柊湯(京都)
- しきじ(静岡)★
- 鞍馬湯(京都)★
- 平安湯(京都)★
- 五香湯(京都)
- 白山湯(京都)
- 松葉湯(京都)
- 岩本湯(愛知)★
- 坪井温泉(熊本)
- 春日井温泉(愛知)★
- 田迎サウナ(熊本)★
- 大垣サウナ(岐阜)★
- 神戸クアハウス(兵庫)★
- 八尾グランドホテル(大阪)★
※★は特に水質が良かった施設
水風呂に入る理想の時間は?

目安は、呼吸をした時に気道がスースーし、喉の奥からひんやりしたした空気を感じたら、出る頃合いだ。
ただし、水風呂がぬるい場合は、この呼吸がヒンヤリする感覚は得られないかも。
時間で表現するなら、16℃なら1分、20℃なら2分、を目安に水風呂に浸かると、呼吸がスースーしてくる(俺の経験則的に)。
無理は禁物だが、整うためには、この「スースー感」がとても大切。
気道がスースーする理由は、以下にて医学的に説明されている。
水風呂につかることで冷やされた血液が全身を1周するのに、大体1分かかります。そして、冷やされた血液が一巡して気道に戻ってくると、気道表面と肺という体の深部から来る空気との間に温度差が生じて、スースーするからです。
『医者が教えるサウナの教科書』
余談だが、水風呂に長く入りすぎるのも危険。
ドラマ『サ道』では、水風呂に浸かりすぎた原田泰造がめまいを起こし、倒れてしまうシーンがあるほど。
医者サウナーの加藤氏も「(水風呂に)ダラダラ入るのは危険」と警鐘を鳴らしているので、水風呂に入る時間には気をつけてくれ。
ちなみに、俺は水風呂に入り過ぎて、気分不良になったことはない。
稀なケースなので、過度にビビる必要もない。
まとめ
繰り返すが、水風呂のないサウナは、お茶(お湯)のないお茶漬けのようなもの。
サウナが本当に気持ちいいのは、サウナ→水風呂→休憩を繰り返すから。
水風呂が苦手な人は、今回紹介した方法を用いて、ぜひ水風呂を克服してほしい。
最後に、水風呂を克服するコツをおさらいすると、
- 掛け水して入る
- しっかり体を温める
- 水風呂の中で静止する
- チョー気持ちいいと言う
- 大きく息を吐きながら入る
- 24℃前後の水風呂で慣れる
- 水質の良い水風呂を経験する
サウナ初心者の方は、マナーの記事や整うコツを解説した記事も面白いので、ぜひ読んでみてくれ。
参考 サウナで整うコツとは?正しい入り方・整うコツを上級者が解説
参考 プロサウナーが教えるサウナのマナー18選!初心者は刮目せよ
サウナをより楽しみたい人は、漫画『サ道』が超おすすめ。
サウナの理解が深まる上に、面白いし、癒されるぞ。
間違った方法でサウナに入るのは危険なので、医者が語る以下の本も必読だ。